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肥満や老化を進行させる物質「AGE」…増やさないための方法とは?

2021年03月12日 公開
2024年06月27日 更新

牧田善二(AGE牧田クリニック)

体重

毎日体重計に乗りBMIをチェック

肥満を防止するためには糖質制限が、老化を防止するためには、体内で生成されるAGEを少なくするために、やはり糖質制限をすることと、AGEが少ない食事を摂ることが大切です。

まず、糖質制限についてお話ししましょう。糖質制限のルールは、すでにご存じの方も多いと思います。スイーツや果物、ご飯やパン、パスタなどの主食、イモ類などの炭水化物はなるべく控え、肉や魚は多く摂ってもOKです。

缶コーヒーやジュース、清涼飲料水などの甘い飲み物も避けること。のどの渇きを癒すなら、お茶か水にしましょう。お酒については、飲みすぎはもちろん禁物ですが、アルコールには食後の血糖値を下げる効果があります。

ただし、日本酒やビールなどの醸造酒は糖質が入っているので、焼酎やウイスキーなどの蒸留酒にしてください。ワインは、醸造酒ですが、血糖値を下げることがわかっています。

肥満気味な人は、糖質制限から着手するのがお勧めです。AGE対策も頭の隅に置きつつ、まずはBMI25以下を目標にしましょう。糖質制限は、早く始めるほどラクです。なぜなら、太っている人ほど、糖質への依存傾向が強く見られるからです。

甘いお菓子、炊き立てのご飯、香ばしいパンなどを食べると「幸せ!」と感じますね。それは、糖質を摂取するとドーパミンが分泌され、脳が快感を覚えるからです。

「食べると幸せ」を繰り返すと、やがて、「食べないとイライラ」になります。糖質が必要でないときでも、快楽を得るためだけに糖質が欲しくなり、その快楽に必要な量もどんどん増えます。こうなると中毒です。ですから、早めに手を打つことが大切。

まずは、毎日体重計に乗る習慣をつけましょう。自分のBMIをチェックして、25以下にするには体重を何kg以下にしなければならないかを確認しておきます。その体重を超えていたら、スイーツを避けたり、ご飯やパンを減らしておかずの比重を増やしたりする対策を取ってください。

極端に糖質を断つ必要はありません。体重と相談しながら、適宜、増減させるほうが、ストレスが少なくて長続きします。私自身も、この方法で、何十年も標準体重をキープできています。

 

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