2021年02月26日 公開
2023年02月21日 更新
試験日までのスケジューリングについては、試験日と現在との期間の4分の3で、過去問を合格ライン以上に解けるようにしてください。仮のゴールを設定するのです。1カ月で取れる資格なら試験の1週間前、2年間かかるなら半年前です。
残り4分の1の期間は、細かい抜け漏れのチェックなどの微調整に充てましょう。早めに十分な実力をつけておけば、もし残りの期間で仕事が急に多忙になっても慌てずに済みます。
仮のゴールを設定したら、そこから逆算して、月ごと、週ごと、1日ごとの計画を立てて、いよいよ実践です。
ここでは、計画より遅れが出ても気にしないこと。最初に決めたことをすべて実行するのは、まず不可能だからです。
計画していた勉強が全部はできないとわかれば、メリハリをつけましょう。試験に合格するにはどこに注力するべきかを考えて、優先順位をつけるのです。
仮のゴールから試験日までに余裕があるのは安心感につながりますが、そこに頼るのではなく、今している勉強の中から省略できる部分を探すのが得策です。資格試験は合格点さえ取れればいいのであって、全範囲を完璧にしなくてもいいからです。
最後に、自分に合った勉強法の見つけ方について。
近年は勉強法を解説する動画も増え、アプリなどのツールも充実して、勉強法が多様化しています。「目移りしてはいけない」などと思わず、まずは様々なやり方を試してみましょう。
テキストは紙か、電子書籍か、はたまた動画がいいのかなど、色々と試してみる中で、自分に合った方法が見えてきます。
自分に合う方法が見つかったあとも、それに固執する必要はありません。別のやり方に興味を持ったら、それも試しましょう。軸を1本決めておいて、他のやり方も柔軟に取り入れていけば、勉強法が随時ブラッシュアップされて、効率化していきます。
また、まずは「得意なところで突き抜ける」姿勢も大事です。
私の経験で言うと、公認会計士試験の範囲の中で簿記が一番得意だったので、まずは簿記を徹底して勉強しました。すると、簿記の勉強によって自分に合った勉強法が培われ、他の分野の勉強にも転用できました。
自分が得意なところに注力すれば、自信も生まれ、勉強に勢いがつきます。実力アップとモチベーション維持の双方で推進力になってくれるでしょう。
更新:11月24日 00:05