2019年05月07日 公開
2023年03月06日 更新
日本人のもう一つの強みとしては、客観的に物事を観察する目に優れていることが挙げられるでしょう。議論に没頭し過ぎず冷静に話の流れを俯瞰して見ることができれば、論理の甘さに気づくことができます。この強みを活かしていけば、発言量は多くなくても存在感を示すことが可能です。
HBSの授業でもWhat if 〜? は役立ちました。HBSのクラスルームには、多様な国籍の学生がいます。私の在籍したクラスで口数が多かったのは、あくまで一例ですが、アメリカ人、インド人、エジプト人、中国人。反対に口数が少なかったのは日本人のほか、スイス人、韓国人、チリ人、ブルガリア人等です。
HBSの授業では毎回ディスカッションが白熱します。そこで評価されるのは、白熱する議論に新たな視点をもたらす発言です。ここでも役立つのがWhat if 〜? なのです。
たしかなロジックに基づいて議論を整理できる人材は、グローバルな場では貴重な存在です。
このアプローチは日本語環境の会議においても役に立ちます。明日からの会議ではWhat if 〜? を使うべき場面がないか、ぜひ意識してみてください。「もし〜ならどうなる?」という問いかけを効果的に使うことで、いっそう議論が深まることでしょう。
声の大きな人の意見が通りそうになる際は、What if 〜?の視点を投げかけましょう。あなたの存在価値を高めることにつながるはずです。
(写真撮影:まるやゆういち)
更新:11月25日 00:05