2019年03月08日 公開
2023年03月10日 更新
目標をプロセスKPIにまで分解することができたら、それぞれのプロセスKPIをいつまでに達成するのか、期日も決めます。この期日を決めないと、せっかく設定したプロセスKPIも、絵に描いた餅に終わってしまいますから注意が必要です。
期日をあらかじめ決めるのは、目標に限ったことではありません。すべての仕事において、その仕事をいつまでに終わらせるのか、前もって期日を決めることが重要で、期日なきタスク管理は仕事とは言えません。
ところが、期日を決めないチームリーダーが意外に多いのではないでしょうか。期日をきちんと決めるか、そうでないかで成果が大きく変わってきます。
そして、メンバーに仕事を渡すときも、必ず「いつまでに」という期日を決めて渡すか、メンバーに「いつまでにできる?」と聞き、「〇日までにやります」などと、メンバー自身に期日を決めさせることが大切です。
目標を三つ程度の重要なKPIに分解し、それぞれのプロセスKPIも設定する。これだけでも、目標達成のプロセスが見えてきますが、私はさらにそのプロセスKPIを達成するための「行動目標(アクションプラン)」まで設定するようにしています。
たとえば、プリモ・ジャパンでは「集客」に関して次のような行動目標を設定していました。
「テイクアンドギヴ・ニーズの決裁者にアポイントをとり、月2回訪問し、新作のキャンペーンや新しいノベルティについて説明するとともにパンフレットの補充活動を行う」
また、集客をチャネルごとに分類した最後には、「お通りがかり」という項目があり、通りがかりの人をどれだけ店内に呼び込むかというプロセスKPIを決めていました。
この「お通りがかり」の行動目標は次のようなものでした。
「店員は、1時間ごとに立つ位置とイーゼル(立て看板)の位置を変え、必ず店の前に目線を向ける。店頭の窓ふきなどをすることで、店の中に動きを出していく。ドアは必ず半分開けておき、通りかかった人たちが目を向けた瞬間に必ず笑顔であいさつする」
商店街の中にあった店では、店員が外に立ち、カップルに対していやらしくない程度に、「指輪をお探しですか?」と声をかけ、「よろしければ」とパンフレットを渡しながら誘導したりもしていました。こうした工夫をするかしないかで、月間の通りがかり客数はまったく違うものになりました。
あしたのチームでも、集客は「インバウンドからの問い合わせ」「外部パートナーからの紹介」「既存のお客様からの紹介」「地銀や商工会議所との共同開催セミナー」などに分類され、それぞれのプロセスKPIを設定しています。
集客は、カテゴリーが細分化されればされるほど、一つひとつが戦術におけるチャネルになります。チャネルは多ければ多いほど複合的になり、目標を達成する確率が上がっていきます。
これは、大企業、中小企業問わず、BtoB、BtoC問わず、です。
更新:11月25日 00:05