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話すための瞬発力がぐんぐん伸びる「瞬間英作文」とは?

2019年02月25日 公開
2023年03月10日 更新

森沢洋介(六ツ野英語教室塾長)

 

「サイクル法」で何度も繰り返し練習

 瞬間英作文のトレーニングは、同じ箇所を何度も繰り返す「サイクル法」で行なってください。自分が使っている教材をいくつかのセグメントに分けて、セグメントごとにサイクルを回します。

 サイクル法の具体的な手順は、次の通りです。

 

●第1サイクル

(1)日本語を見て英作文

 日本語の文を見て、口頭で素早く英文を作ります。すぐに答えが出てこないときは、長々と考え込まず、すぐに答えの英文を見てください。1文につき10秒前後を目安としましょう。

(2)英文を見て答え合わせ

 自分が作った英文を、答えの英文と比べます。簡単に英作文ができたと思っても、必ず答え合わせをしてください。時制が間違っていたり、三単現のsが抜けていたりと、細かいミスをしていることも多いからです。

(3)英文を口に馴染ませる

 正しい英文を確認したら、何度も繰り返し口に出します。まずは英文を見ながら音読し、英文が口に馴染んだら、今度は英文を見ないで暗唱します。

 (2)で正しい英文を確認しただけでは、使いこなせるようにはなりません。「口からスラスラと英語が出る」という状態を目指すなら、このステップをしっかりと行なうことが重要です。

(4)英作文の「流し」を行なう

 一つひとつの文について(1)~(3)まで行なったら、10個の日本語の文について、連続して流れるように、一つずつ瞬間英作文します。

 

●第2サイクル以降

(1)英作文の流し

 第1サイクルで最後のステップだった「流し」を行ないます。

(2)英文を口に馴染ませる

 第1サイクルと同様、1文ずつ、英文を見ながら数回音読し、口に馴染んだら、英文から目を離して、暗唱します。

 

 以上のサイクルを、セグメントごとに、繰り返し回してください。そして、「どの英文もすぐに正しく口に出せる」という状態になってから、次のセグメントに進みます。

 なお、第1ステージから第2ステージまではあまり時間をかけすぎず、できれば半年、長くても1年で完成させることを目指しましょう。

 頭に英作文回路さえ作ってしまえば、そのあとは、新しい単語や表現を増やしていくことも容易になります。

 ぜひ皆さんも、瞬間英作文で私が体験したのと同じ劇的な変化を実感してください。

《取材・構成:塚田有香》
《『THE21』2019年2月号より》

著者紹介

森沢洋介(もりさわ・ようすけ)

六ツ野英語教室塾長

1958年、兵庫県生まれ。青山学院大学文学部フランス文学科中退。大学入学後、独自のメソッドで、日本を出ることなく英語を習得。予備校講師などを経て、89年から3年間、アイルランドのダブリンで旅行業に従事。TOEICスコアは985点。現在は、千葉県浦安にて英語教室を主宰。著書に『どんどん話すための瞬間英作文トレーニング』シリーズ(ベレ出版)などがある。

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