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社員運動会が続々復活!? イマドキの「社内イベント」事情とは

2018年12月06日 公開
2023年03月14日 更新

松宮洋昌(イベント・レンジャーズ代表取締役)

 

 

「誰が推進するか」が社内イベント成功のカギ

「最近の若者は職場の飲み会にも参加しないのに、社内イベントになんか参加するのか?」と思う人もいるでしょう。

 社内イベントを成功させるポイントはいくつかありますが、中でも大きな要因は、「誰が推進するか」です。

「離職率を下げたい」「イノベーションを起こしたい」というような経営者の目的があっても、トップダウンで推進されると強制感が生まれて、盛り上がりません。また、人事部や総務部が担当すると、いつもと代わり映えのしない、マンネリ感のあるイベントになることが多い。イベントの目的をどこに設定するかにもよりますが、新入社員に任せて自由に発想させるなど、思い切ったことをすると、参加者の満足度が高いイベントになりやすいです。

 せっかく社内にイベントができるスペースを作ったのに、あまり活用されないケースもあります。そうならないためには、社内イベントの担当者が率先して、例えば、スポーツ中継を観戦するイベントを開催したりするといいでしょう。お酒を持ち込んでもいいかもしれません。小さな会社ではしばしば自然発生的に起こるイベントですが、会社によっては「そんなことしていいんだ!」という驚きをもって捉えられて、その後もイベントが続きやすくなります。

 私の感覚では、研修に組み入れられたりしていない、自由参加の社内イベントの参加率は、5割もあればかなりいいと思います。内容の違うイベントを開催すると参加者が入れ替わりますから、いくつかの種類のイベントを定期的に開催して、トータルで社員の多くが社内イベントに参加する状態にすることを考えるのがいいでしょう。

 中小企業だと、スポーツ系のイベントを開催したくても、人数が足りなくてできないことがあります。そこで当社では、今年から、10社前後の中小企業を集めた会社対抗の合同スポーツ大会「会社対抗スポーツフェスティバル」を企画しています。会社ごとにチームウェアを作ったりするので、社員同士の結束も強まりますね。

 これからは、サバゲー(サバイバルゲーム)などの企画もしていきたいと思っています。迷彩服がインスタ映えするということで、女性の間でも人気が高くなっています。

 また、スポーツが体力的に厳しい年代の方の気軽に参加できる、チャリティーなどのCSRのイベントにも力を入れていきたいと思っています。

著者紹介

松宮洋昌(まつみや・ひろまさ)

〔株〕イベント・レンジャーズ代表取締役

1969年、東京都生まれ。93年、専修大学経営学部卒業と同時に、総合法令〔株〕に入社。94年、携帯電話プロモーション会社へ転職。95年、イベント企画会社へ転職。97年、〔有〕クラフトワンを設立し、代表に就任。2006年、クラフトワンの1事業部を分社し、〔有〕オールインワンを設立、代表に就任。13年、〔株〕イベント・レンジャーズに改組し、代表に就任。15年、「元気な会社をつくるプロジェクト」スタート。17年、プロジェクトの一環として、「会社対抗スポーツフェスティバル」を開催し、運動会やフットサル大会などを実施。

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