2018年01月18日 公開
2018年01月19日 更新
今いる会社が居心地良い人も、今の仕事に満足している人も、「老後に必要な資金はン千万円」なんて言われると心穏やかじゃいられない。堅実な収入アップを狙うなら、今手に入れるべきはあの資格だ!
今どき「在籍年数とともに順調に給料が上がって、地位・役職も上がって、まあ住宅ローンを返し終わるころ定年退職するが、取引先で相談役を5年務めたら年金がもらえる」という、夢のような未来が確実に来る、と思っている人はいるのだろうか、どうだろうか。少なくとも、「あ、それは自分の話じゃない」と思った諸兄姉は、ぜひ真剣に聞いてほしい。いや、読んでほしい! 老後の資金もさることながら、5年後10年後の自分のキャリアを考える上でも、何か起爆剤になるものがほしいと思うなら、今やるべきは受験勉強だ。副業OKの会社も増える中、いざというとき独立も視野に入れて、弁理士や中小企業診断士などの資格を取得しておくと、今いる会社での出世の手がかりになることもあるというのだ。
LECのブランド名で国家資格、公務員試験の受験指導を手がける(株)東京リーガルマインドの代表取締役、反町雄彦氏によると、リーマン・ショック後、安定を求めて公務員試験に挑む会社員が増えた時期もあったが、ここ5年くらいは国家資格取得への流れが戻ってきて、さらに増えているという。30代で社内でのキャリアアップと同時に、将来の独立も視野に入れて、国家資格取得を目指す会社員が増えているそうだ。
とはいえ「今さら受験勉強できるのか、自分?」と思う人も多いだろう。反町氏は社会人こそ予備校に来るべきと断言する。稼げる資格ほど当然試験は難しく、2~3年計画で取得するのが一般的。仕事をしながら、朝一時間早く起きて、あるいは週末の一日をあてて、コツコツ泥縄式で勉強するのは至難の業だ。その点予備校は、その資格でバリバリ働いている現役の講師が、重要ポイントに絞り込んで教えてくれるので、効率よく勉強できる。「授業料を払ったからには元を取らねば!」という、強い動機付けも生じる。
具体的に、資格を取るとどんな風に未来が開けるのか? 各資格のエキスパートに聞いてみよう!
経営のプロとして、国から認められた経営コンサルタント。経営、人材、情報システム、金融、建設など、幅広い分野に活躍の場があります。
転職希望者は、幅広い知識を活かして、違ったフィールドでも活躍ができたり、前職の専門知識を活かして、例えばSE技術者からIT企業コンサルタントへという風に、1ステージ上を目指すこともできたりします。独立希望者で「食えなかった」という人を私はほとんど見たことがありません。また社内でも経営全般を見た発言が出来ますから、社内での発言力もアップしますし、新規プロジェクトの起ち上げになくてはならない人材となるでしょう。
中小企業診断士は、人脈が非常に大切です。それぞれ専門分野の違う人と一緒に学ぶことで、資格取得後に仕事をする上で、さまざまな分野で助言を受けられる仲間をつくることができます。またすでに社会で活躍している講師と知り合うことで、仕事を紹介されることもあります。
学習範囲が広い中小企業診断士試験ですが、26年間試験問題や出題傾向を分析し続けてきた結果、完成したテキスト・カリキュラムで、効率的かつ効果的に学習することができます。
発明・考案・意匠など、産業財産権(工業所有権)に関するすべての手続きを業務として、代理することができる国家資格者。グローバル化で国内外のニーズがあります。
以前から独立性の強い仕事で、既存の特許事務所に転職する人、自分で特許事務所を開く人が多くいます。それに加えて、昨今は企業が社内に有資格者を求める傾向も強く、自社の開発事業の拡大とともに、弁理士資格を取得した社員を必要とする企業が増えています。定年後に取引先に乞われて出向したり、独立して70代で現役という人も珍しくありません。
弁理士の仕事は、専門性が高い仕事です。「機械・IT・化学」や「意匠・商標」等、それぞれ専門を持っているので、独立を考えている人は特に、自分の得意分野以外に強みを持つ人との連携、仲間作りは将来のための必須要件と言ってもいいでしょう。
難関の試験ですが、25年間の研究・指導に基づいた講義・テキスト・カリキュラムで、必要充分な知識を着実に習得できます。忙しい社会人でも、通学クラスの欠席フォローや通信クラスを活用して、効率的・継続的に学習し、合格をめざすことができます。
企業による人事労務管理をサポートする専門職。どんな会社でも人事労務に関する問題は必ずあるため、業種を問わず仕事がある、使い勝手のよい資格だと言えるでしょう。
まず会社に勤めている方なら、人事総務部で管理職に抜擢される可能性大です。いわゆる「勤務社労士」という登録制度が国で確立されているため、会社員であると同時に行政と協力しながら社労士として働けるので、後々独立を考えている方も、会社で給与をもらいながら実務経験と実績を積むことができます。
かつては本で学んだ知識だけで試験に合格できた時代もありましたが、昨今は給与計算等の実際の手続が問われる問題が出ます。これは社労士の受験参考書には載っておらず、実務に携わっている講師に教わるのが一番いい。LECの講師は実務家がほとんどなので、試験対策としてはもちろん、開業独立の相談まで出来ます。
先に述べましたように、LECの講師は実務家がほとんどであることはもとより、通学講座の場合はその場で丁寧に質問にもお答えしています。通学講座はモチベーションアップにオススメです。また、時間的・距離的に通学が難しい方には、LECの通信講座はオススメです。複数の講師の講義をWEBで聴くことができ、別の角度からの説明を聴くことができますし、疑問点は電話やメールで質問受けしていますので、合格者からご好評いただいています。
会社の財務状況を示す書類を定期的に作成、公表し、その状況に対する意見を出します。経営計画、組織決定にも関わるコンサルティングや、税理士登録をして税理士と同じ税務業務も行えます。
企業内でもこの資格を持っていると、さまざまな場面で発言権が強くなり、経営戦略に関わる業務などに抜擢されやすくなるでしょう。資格を取得した後、実務経験を積んでから独立、転職をする方が多いです、会計事務所を開業される方もいれば、コンサル方面に進まれる方、税務業務を生業とする方も多いです。また結婚や子育てで一度仕事を離れても、復職しやすい資格です。団塊世代のリタイアやIFRSなど時代の波で、会計士は絶対的に不足しており、しばらく「売り手市場」が続くとみられます。
会計士試験は学習範囲が非常に広く、内容が専門的な試験です。独学用の書籍もほとんどありませんので、予備校で学ぶのが一般的ですし、無駄がありません。
予備校では、過去問を徹底的に分析し重要性を判断して、合理的なカリキュラムを組んでいます。効果的で効率的な学習によって、短期合格をめざすことができます。
1 中小企業診断士
2 社会保険労務士
3 公認会計士
4 宅地建物取引士
5 簿記
1 弁理士
2 社会保険労務士
3 行政書士
4 税理士
5 中小企業診断士
1 弁理士
2 公認会計士
3 社会保険労務士
4 税理士
5 不動産鑑定士
例えば年収は……
例その1:事務所勤務の弁理士
→800~1200万円。2000万円以上も珍しくない。
例その2:開業してコンサル業務を年間100日以上行う中小企業診断士
→800万円以上が全体の5割以上、2500万円クラスもいる。
例その1:社会保険労務士試験の合格者
→40~44歳が16.7%、次いで35~39歳が16.5%
例その2:弁理士試験の合格者
→30代が46.7%、40代が23.1%
資格の総合スクール LEC東京リーガルマインド
TEL 0570-064-464
Webサイト
代表プロフィール
反町雄彦 (そりまちかつひこ)
株式会社東京リーガルマインド代表取締役。弁護士。社会保険労務士。東京大学法学部在学中の1998年に司法試験合格。大学卒業後、株式会社東京リーガルマインドで司法試験の受験指導に携わる。弁護士登録後、株式会社立大学の事務局長、資格試験事業の経営企画などを務める。2014年より現職。
【出典】
・弁理士年収:LECアンケート調査
・中小企業診断士年収:独立行政法人中小企業基盤整備機構「データで見る中小企業診断士2016年版」
・社会保険労務士合格率:全国社会保険労務士会連合会試験センターWebページ(平成29年度試験)
・弁理士合格率:特許庁Webページ弁理士試験最終合格者統計(平成29年度)
更新:11月21日 00:05