2017年04月15日 公開
2023年04月06日 更新
接待19
×「今日はお招きいただきありがとうございます」
○「いいお店ですね。よくいらっしゃるのですか?」
接待される側にも気遣いは必要です。接待する側はこの日のために念入りに準備を進めていますから、店と料理については最低限ほめておきたいもの。席についたら、先方の緊張を解きほぐすためにも、形式ばった挨拶よりも「ほめる」ことからスタートしましょう。いい雰囲気で宴が始まり、あなたの度量と気遣いも伝わります。
接待20
×「何か食べられないものはありますか?」
○「何か苦手な食材などありますか?」
「食べられない」という言い方は、子供に聞くようで礼を欠いた印象を与えます。「苦手」に置き換えて確認しましょう。可能であれば、事前に秘書や本人にリサーチするか、その場でお店の人に聞いてもらうのがベター。取り分け料理などのときは、さらっと聞けると好印象です。
接待21
×「いえいえ、とんでもない。まだまだです」
○「ありがとうございます。お言葉を本人に申し伝えます。励みになると思います」
接待の席で、部下の仕事ぶりをほめられたら、感謝して受け止めましょう。「まだまだです」は一見謙遜しているように見えますが、相手のせっかくの好意を否定してしまっています。さらに、相手の持ちかけた話題を終了させてしまい、空気が白けてしまうことも。感謝して受けることで、会話も続きやすくなります。
電話対応22
×「すみません。○○は、今日は休みをとっています」
○「申し訳ありません。◯◯は本日休みをとっておりまして、もし私でよければ何か承れることはございますか?」
休みの同僚にあてた電話がきた場合、こちらで対応できることがないか確認することは、最低限のマナーです。ちょっとしたひと言の差ですが、電話の取り次ぎには会社全体の姿勢や雰囲気が現われます。このひと言があるかないかで、会社への評価も変わってくるでしょう。
電話対応23
×「ではもう一度ご説明させていただきますが」
○ご説明が至らず失礼いたしました。ただいまの件ですが……」
丁寧に対応しているつもりかもしれませんが、理解できない相手が悪いというニュアンスを含んで聞こえることも。まずこちらから「失礼いたしました」と詫びることで、質問した相手に恥をかかせないようにしましょう。これは電話対応だけでなく、接客シーンなどの対面でも同様です。
飲み会24
×「○○くん、次の飲み会の幹事、やってくれるよね?」
○「○○くん、悪いんだけど、次の飲み会の幹事、頼めるかな?」
相手に有無を言わせない話し方をする人は、「なんかあの人感じ悪い」と嫌われがち。たとえ上司や先輩からであっても、命令されていい気分になる人はいません。人に依頼や命令をするときは「相手の意思を尊重する頼み方」をしましょう。お互いが気持ちよく仕事を進めるためのコミュニケーションの潤滑油です。
飲み会25
×「すみません、今日はちょっと予定がありまして」
○「ありがとうございます。ぜひご一緒したかったんですが、今夜は外せない用事がありまして、次回はぜひご一緒させてください」
上司から誘われた飲み会を断わるとき、まずは声をかけてもらった感謝の気持ちを伝えましょう。そのあと「次回はぜひ」など、次につなげる言葉で締めくくれば、断わられたほうも悪い気はしません。また、「来週はいかがですか」などとこちらから提案するのも喜ばれるでしょう。
≪取材・構成:麻生泰子≫
≪『THE21』2017年4月号より≫
更新:11月22日 00:05