2017年04月15日 公開
2023年04月06日 更新
初対面、プレゼン、部下指導、雑談など、さまざまなビジネスシーンで、ちょっとした言い方の違いで「損」な印象を与えていることも。どんな言い方をすれば良い印象を与えられるのかうかがった。
初対面1
×「わざわざお越しいただきありがとうございます」
○「本日はお忙しい中、お越しいただきありがとうございます」
「わざわざ」という言葉は「~なくてもいい」という否定が続くネガティブワードなので、使わないほうがよい“余計なひと言”。それよりも時間を作って訪問してきてくれたことに対して丁寧に感謝を述べましょう。
初対面2
×「お噂はかねがねうかがっています」
○「非常に国際感覚に長けていらっしゃるというお噂を、かねがねうかがっております」
「お噂はかねがね」だけだと、言われたほうは「どう噂されているのだろう」と疑心暗鬼になってしまいます。よい噂なら具体的に伝えましょう。失敗などのよくない噂ならば、意味ありげでいい印象を与えないので「いつも御社には大変にお世話になっております」といった一般的な挨拶にとどめましょう。
上司への報告3
×「A社との取引は絶対にしないほうがいいです」
○「A社との取引は、私どもにとって、◯◯の点で有益ではないと考えます」
「絶対」という表現は感覚的なので、ビジネスシーンにはふさわしくないワード。「◯◯の点で」「◯◯の可能性があるので」などと論理的な裏づけを示しましょう。同様に、「ふつうは」「誰もが」といった表現も感覚的で抽象的。あまり多用すると“論理性に欠ける人間”と判断されかねません。
上司への報告4
×「次のB社との打ち合わせは○月×日になりました」
○「次のB社との打ち合わせは○月×日になっておりますが、ご都合はいかがでしょうか?」
お願い事や依頼をするときは「決定形」ではなく、「疑問形」で伝えましょう。「~になります」「~してください」という伝え方は“小さな命令”を感じさせるニュアンスがあります。あくまで相手に決定権があるというへりくだった伝え方をすると、相手も気持ちよく受けとることができます。
上司への報告5
×「やってみますが、難しいと思います」
○「難しいと思いますが、やってみます」
同じ言葉を使っていても、“伝える順番次第”で印象は180度変わります。好印象を残すためには「ポジティブな言葉をあとにもってくる」こと。最後の締め言葉が、相手の印象に一番強く残るのです。
上司への報告6
×「今度の新人は仕事が遅くて使えません」
○「今度の新人はマイペースですが、仕事が丁寧ですね」
ネガティブな言葉を使う人は、自分自身のイメージも下げてしまっていることに気づきましょう。逆に、後輩の長所を見つけようとする姿勢は、先輩としての面倒見の良さや器の大きさを感じさせます。また、新人を否定することは、採用を決めた上司を否定することにもつながりかねないので慎重に。
更新:11月21日 00:05