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部下を伸ばす話し方vs.やる気を削ぐ話し方

2017年04月20日 公開
2023年04月06日 更新

吉田幸弘(リフレッシュコミュニケーションズ代表)

なぜ、指示したとおりに動いてくれないのか?

 いくら言っても思ったように成長せず、強く言えば「パワハラ」と非難される。部下指導に悩む上司は多い。せっかく育成する気持ちがあっても、話し方が間違っているために、その気持ちをムダにしてしまっているのだ。適切な部下との話し方を、人材コンサルタントの吉田幸弘氏に伝授していただいた。

 

まずは部下の「良い面」に目を向ける

 研修などを通して、部下指導に悩む数多くの上司の方々に接してきました。そうした方々に共通するのは、部下の悪い面ばかりを見がちだということです。そもそも、人間の思考はネガティブに傾きやすい。他の人の短所は長所の5倍も目につくとも言われています。そのために、上司はつい部下に対して文句を言ってしまい、ほめることは少なくなりがちです。すると、部下のやる気が落ちて、ますます成長が鈍くなります。

 ですから、まずは意識的に部下の長所を探す姿勢を持ちましょう。「短所も裏を返せば長所だ」「結果に結びついていないが、可能性はある」などと、ポジティブな見方をするのです。

 感情に振り回されないことも大切です。感情にとらわれると事実関係で見落としてしまうことも増えますし、部下を萎縮させたり、反発を招いたりすることになります。

 まず、部下に伝えたいことを整理して、感情を平静にしてから話すことを、常に心がけましょう。

 

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著者紹介

吉田幸弘(よしだ・ゆきひろ)

リフレッシュコミュニケーションズ代表

成城大学卒業後、大手旅行会社、学校法人を経て、外資系専門商社へ転職。メンバーとのコミュニケーションに苦心し3度の降格人事を経験、クビ寸前の状態になる。その後、異動先で出会った上司から「伝え方」を学ぶことで営業成績が劇的に改善、マネジャーに返り咲く。現在はコンサルタントとして独立し、累計3万人のリーダーを育てている。

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