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「できる人」と思われる「英語の敬語」フレーズ15

2017年01月10日 公開
2023年05月16日 更新

マヤ・バーダマン(『英語のお手本』著者)

 

日本語の表現を直訳すると逆効果にも!?

 使える場面が多い表現を、いくつかご紹介しましょう。

 まず、誰かにお願いをするとき。「Please+命令文」を使う人が多いでしょうが、毎回これでは、少々つっけんどんな印象を与えてしまいます。丁寧なのは、「Would you please ~?(~していただけますでしょうか)」。2語加えるだけで、印象が格段に良くなります。

「It would be appreciated if you could ~(~してくれるとうれしいです)」、「It would be helpful if you could ~(~してくれると助かります)」も丁寧。この3つを覚えておけば十分でしょう。

「~していただけないでしょうか」と、日本語では否定形にすることで敬意を表わすことがあるので、そのまま英語に訳して「Won't you ~?」と言う人がいるのですが、これだと「やってくれないんですか?」という相手を責めるようなニュアンスになってしまいます。

 相手の依頼や誘いを断わるときは、いきなり「I can't」で始めず、「I'm afraid that(申し訳ありませんが)」を最初につけましょう。

 日本語では、「それは難しいです」という婉曲な断わり方がありますが、これをそのまま「It's difficult.」と英語で言うと、「できません」ではなく、「難しい(けれどやってみます)」という意味に受け取られてしまいます。

 もう1つ、日本人がやってしまいがちで、ネイティブスピーカーにはあまり印象が良くないのが「オウム返し」です。初対面の人に「How do you do?(初めまして)」と言われて、そのまま「How do you do?」と返すのは機械的に聞こえ、きちんと相手に向き合っていないような印象になります。たとえば、「It's a pleasure to meet you.(お会いできてうれしいです)」など、別の言葉を返しましょう。これも、「型どおりの表現をしない」、気遣いのある英語的な敬語表現と言えるかもしれませんね。

 

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著者紹介

マヤ・バーダマン(Maya Vardaman)

『英語のお手本』著者

宮城県生まれ。上智大学卒業。ハワイ大学に留学し、帰国後は秘書業を経てゴールドマン・サックスに勤務し、現在は別の外資系企業に勤務。近著に『英語のお手本』(朝日新聞出版)がある。

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