2017年01月23日 公開
2023年05月16日 更新
次の(2)分割思考では、出てきたアイデアを整理していきます。
整理の方法はいくつかありますが、どんな場合でも使いやすいのは、縦軸に「効果」、横軸に「難易度」を置いた「ペイオフマトリックス」を作り、アイデアを振り分けていくことです。そして、難易度が低く、しかも効果が高い「レバレッジエリア」に振り分けられたアイデアだけを採用するのです。すべてを実行することはできませんから、他のアイデアは思い切って捨てましょう。
そして、最後の(3)俯瞰思考では、採用したアイデアを実行するための「タスク」「担当者」「期限」を決めて書き出していきます。これによって、いつまでに誰が何をやる必要があって、何が一番キモになるかが明確になるので、実行のスピードが上がります。
A3ノートを使えば、拡大思考、分割思考、俯瞰思考で考えたことや決めたことを、それぞれ一枚の紙に収めることができます。すると、自分の思考がクリアになるだけでなく、他の人への説明も容易になり、多くの人を巻き込みながら問題解決に取り組んでいくことが可能になるのです。
《取材・構成:長谷川 敦》
《『THE21』2017年1月号より》
更新:11月25日 00:05