2013年07月22日 公開
2023年01月10日 更新
時間に追われるあまり、焦って答えを出してしまいそうになることもある。冷静に雑念を払う必要があるだろう。
谷原氏は、「ほかのことに気を取られて集中できない場合は、その悩みとまずは向き合ってみることも1つの方法」と話し、そのうえで、悩みがその場で解決しないのなら、メモを活用するといいとアドバイスする。
その場で解決しない悩みを引きずっていても時間の無駄。いったん忘れるために書き出しておき、やるべきことに集中しよう。
経営コンサルタントの山本真司氏も、「考えるためには、頭のワーキングメモリが空いていなければならない」ため、「スケジュールや不安なことなどはすべてメモしておき、書いたら忘れる」ことにしているという。
集中して考えるために、雑念を忘れる練習をしてみよう。
早く答えを出そうとするあまり、安易な結論に飛びついてしまうこともあるかもしれない。しかし、多角的・多面的な思考こそ、実は最も重要だ。
エコノミストの浜矩子氏は、ビジネスを“謎解き”と表現する。推理小説に登場する名探偵のように、人と違った角度から物事を見てみることから、思考力は深まっていく。
たとえば新聞の見出しを見て「ほんとうにそうなのか」と立ち止まって考えてみることが、手軽にできる思考のトレーニングになる。
哲学者の小川仁志氏は「批判的に」「根源的に」「創造的に」考えることができる人が頭のいい人で、これらを実践すれば集中力・理解力・記憶力も伸びていくと話す。
小川氏が本文中で例示した「同じものを100通りに考えてみる」ことを、まずは実践してみてはいかがだろうか。
更新:11月23日 00:05