ドタキャンされたホテル王が激怒...大富豪の「辛辣な助言」に学んだこと

大富豪の「手帳」にはどんな予定が書かれているのか

さてそれだけ時間に厳しい大富豪の手帳には、どんな予定が書かれているのでしょうか? 誰と会っているんだとうとか、興味が湧きませんか?

ガッカリするかもしれませんが、彼らの多くはそもそも拘束されるスケジュールをほとんど入れていません。

たとえば、現在、私の「投資の師匠」であるオリバーに関しても、こんなエピソードがありました。

ある日、私の生徒さんや相談者さんに「コンサルを受ける適性があるか」、9人分のオンライン面談をオリバーにお願いしたのです。すると、オリバーは少し考えて、静かに答えました。

「9人ということは、朝5時から始めないと、他の予定に間に合わないな。最初の面談者が5時からで一人30分ずつ。最後の人は9時からにしましょう」

私は、当然このように考えました。（朝5時から詰め込まないとダメだなんて、どれだけ忙しい生活を送っている人なのだろう!）

ですから、彼の忙しさに驚いたことを素直に伝えると、

「それは勘違いだよ。私は、1カ月に1日しか、スケジュールは入れないと決めている。だから、打ち合わせや面談といった、時間を拘束されるスケジュールは、1日にまとめているのさ」

と、笑いながら話すではありませんか。なんと、彼は1カ月分の打ち合わせをすべて「1日」に詰め込んでいたわけです。

そして当日も驚くことが起こりました。最後の面談者が、直前にスマホの機種変更をしたとかで、なかなかネットにつながりませんでした。

するとオリバーは、5分も待たずに寝てしまったのです! 結局、10分経ってもつながらず面談はできませんでした。

もちろんその方は、不合格です。

「重要ではない予定」に時間を奪われていないか

オリバー曰く「スケジュールはできるだけ空けておき、時間には正確に」がチャンスを掴む秘訣なのだそうです。

投資家にとって、大きなチャンスを得られる機会は、年にそれほど多くありません。だから、その瞬間に必ずつかみ取れるようにしているのだそうです。

もちろん普通の感覚でいえば、その行動がずいぶん無茶なことはわかっています。けれど、私たちが「それほど重要ではない用事」でスケジュールを埋めてしまっている、というのもまた事実なのではないでしょうか。

その一件以来、私も日頃から意識して、拘束される予定は極力入れないようにしています。

成功する人は、チャンスをチャンスと感じ掴み取るのが早く、ダメだと思ったらやめるのも早いです。

【戸塚真由子（とつか・まゆこ）】
資産構築コンサルタント。超倹約家の家庭で育った反動で、「お金持ちになる」が小さい時からの夢になる。公務員として勤務した後、民間に転職し、月収800万円を稼ぐ凄腕営業となる。しかし「高収入＝お金持ち」ではないことに気付き方針転換。婚活もかねて世界38カ国を行き来し、アメリカ、ドバイ、スイス、アブダビ、モロッコ、モナコ、フランス、イタリア、台湾などで活躍する世界中の大富豪やVIPとの太いパイプを作る。資産家と3回結婚するも、それぞれ離婚を経てバツ3に。ある時、現在の投資の師匠に出会い、資産・収入ゼロからたった3カ月でFIRE達成、4カ月で資産1億円になる。その教えを広めて「1人でも多くのFIREを達成」させるべく資産構築のコンサルティングを行う。

指導した生徒の74％以上を、資産ゼロや3000万円以上のカードローン地獄といった状況から生還させる。口コミで話題となり、海外からの受講者も多数。現在は1年以上のキャンセル待ちに。2022年末に発売された、著書『1年で億り人になる』（サンマーク出版）がわずか4カ月で７万部を突破、2023年注目のベストセラーとなっている。