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課題解決のための具体的な手法を決める「HOWツリー」の作り方

2025年08月28日 公開

高松康平(株式会社スキルベース代表取締役)

HOWツリー

「課題は見えているのに、どう取り組めばいいかわからない...」そんな悩みを解消するのがHOWツリーです。本稿では、HOWツリーの正しい作り方について、書籍『課題解決の思考法 「見えていない問題」を発見するアプローチ』より解説します。

※本稿は、高松康平著『課題解決の思考法「見えていない問題」を発見するアプローチ』(日本実業出版社)より内容を一部抜粋・編集したものです

 

具体的な施策を決定する

HOWツリー

解決策とは、「課題に取り組む具体的な方法」です。「誰が」「いつ」「何を」「どのように」行うのかを決めます。

解決策を決めるためのツールが「HOWツリー」です。大きく3つの要素で構成されます。

① 課題

一番左のボックスに課題を記述します。

② 解決策

課題にどんな方法で取り組むのかという解決策の候補を書き出します。

③ 評価基準

解決策を評価します。

HOWツリーは非常に有名なツールですが、誤った使い方によって、提案の質を大きく損なってしまうことがあります。単純にアイデアの評価ツールだと考えていると痛い目にあいますので要注意です。

典型的な失敗例を紹介します。

HOWツリーの失敗例

失敗例① 課題ではなく「テーマ」を書いてしまう

左側のボックスに「売上アップ」「コスト削減」とテーマを書いてしまうケースをよく見かけますが、これは間違いです。

せっかく課題を明確にしたのにもかかわらず、ここでテーマを書いてしまうとこれまでの検討した内容が消えてしまいます。自由にアイデアをたくさん出せばいいという話ではありません。

解決策を考えるのは、「テーマ」に対してではなく「課題」に対してです。「テーマ」に関してアイデアを出してしまうと、単なるアイデア大会になります。360度どんな角度のアイデアでもいいことになってしまいます。

すでに「課題」は決まっているので、その方向性の中での解決策を考えることになります。感覚的に言えば、課題が決まった時点で解決策の方向性はすでに30度以内に絞れています。

 

失敗例② 解決策が一択

課題に取り組む方法はさまざま存在するはずですが、解決策が1つだけ書かれているケースがあります。

そもそも、それはHOWツリーのかたちをしていません。自分の中では最高のアイデアができたという感覚があったとしても、ほかにはどんな方法が考えられるかを探るべきです。

相手にとってみても、ほかにも検討した中で最善の策がこれであると聞いたほうが納得感は高いです。

 

失敗例③ 評価基準があいまい

評価基準に基づいて点数づけをすることが多くあります。たとえば、5点満点で点数をつけます。5点は大変よい、4点はよい、3点がふつう、2点は少し悪い、1点が悪いなど。ただし、何をもって5点をつけたのか、なぜこれは4点なのかの基準があいまいなため、恣意的な評価に感じられてしまいます。

 

解決策のアイデアを考える

HOWツリーを作成して解決策のアイデアを考えていきます。

 

その① アイデアを出してみる

思いついたアイデアを書き出してみましょう。多くのアイデアが出るに越したことはありませんが、多ければ多いほどいいという話ではありません。

1つ2つでは少ないですが、複数のアイデアが出ていればよしとしましょう。アイデア出しは、1人でやらなければならないというものではありません。複数の人で集まってアイデアを出し合うことで、さらに新しいアイデアを生み出すことができます。

 

その② グルーピングする

たくさんのアイデアが出ているようであれば、似たようなアイデア同士はまとめてグルーピングします。まとめているなかで、追加のアイデアが思いついたら書き足していきます。

 

その③ ツリーをつくり、修正する

出てきたアイデアをツリー状にまとめていきます。最初からきれいなツリーはできませんので、書いては消してを繰り返していきます。これでHOWツリーが完成します。

どんな解決策のアイデアが出てくるかは課題しだいですが、課題が具体的に定まっているなら解決策の詳細を考えることができます。

 

HOWツリーの作り方

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