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「面倒くさい」の感情が消える“習慣”…過密スケジュールの吉田尚記アナは時間をこう使う

2020年11月09日 公開

吉田尚記(ニッポン放送アナウンサー)

 

アイデアを生み出すには「水溶液」の蓄積が必要

吉田氏は、オファーを受けるだけでなく、自ら企画を考え、数々のイベントやコンテンツを生み出してきたクリエイターでもある。アイデアを練る時間はどう捻出しているのか。

「僕のスケジュールに『アイデアを作る時間』は存在しません。あるのは企画書を書く時間だけです。

アイデアって、『今から作るぞ!』と材料を集めて練るものではないと思っています。あるミュージシャンは、『モノ作りとは、水溶液から結晶を取り出す作業』だと言っていました。

自分の中に水溶液のプールみたいなものがあって、その中に普段から見たり聞いたりしたことをどんどん溜めていく。そして、曲作りをするタイミングが来たら、水溶液を結晶化して取り出せば、それが作品になると言うんですね。

僕も同じ感覚で、普段からアニメを観たり漫画を読んだりライブを鑑賞したりと色々なことを見聞きして、それを楽しんでいるうちに、あるときふと、『こんな企画ができそうだ』と思いつく。だから、面白いアイデアを考えたいなら、常に水溶液を面白くしておくことが大事です。

もともと好きなことを楽しむだけでなく、全然知らなかったことを知るのも面白い。ランチを食べた店の隣に知らない神社があったら、僕なら迷わず寄りますね。そこに面白いネタが転がっていたりするので。

だから僕は、毎日、昨日やらなかったことをします。コンビニに行くにしても、必ず昨日とは別のコンビニに入り、初めて見る商品があれば買ってみる。ルーティンを作るのは嫌いです」

 

「面倒くさい」は人類の敵。何でも習慣化しよう

多数のオファーが殺到するうえに、自分でも新しい仕事を次々と作り出すので、吉田氏の忙しさは増す一方だ。

「でも、『アイデアを思いついたら、やる責任がある』と思っています。

『会社から言われた仕事以外のことをやるのは面倒くさい』という人の気持ちもわかりますよ。だけど、新しいことをやれば、自分の世界が広がって、また次につながる。面倒だからと言ってやらずに済ませてしまったら何も進化しない。『面倒くさい』は人類の敵です。

面倒くささを乗り越えるカギは、『習慣』と『やる気』と『ご縁』。

風呂に入るのだって、疲れていると面倒だと思いますが、僕は家に帰ったら、一度も座らずにそのまま風呂に直行すると決めているので、面倒じゃない。習慣にしてしまえば、『やるか、やらないか』の判断が発生せず、やるのが当たり前になります」

 

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