2020年06月25日 公開
2023年07月12日 更新
1985年に看板の製造・取り付け業者として創業した〔株〕クレストも、店舗のマーケティングのためのIT(リテールテック)のサービスを積極的に展開し、それを店舗の「密」を避けるサービスとしても提供している。その一つが、Xovis(ゾービス)による混雑状況把握ソリューションだ。
「Xovisは、天井に設置することで、その下を通る人の数をカウントしたり、動きや性別を把握したりできる高精度のカメラセンサーです。スイスに本社を置くXovis社が製造していて、主要空港などに、全世界で約9万台が設置されています。もちろん個人情報にも配慮していて、GDPRという欧州の厳しい基準に適合したものです。当社は、日本における総代理店として、今年2月から販売を始めました」(阪本治彦取締役リテールテック事業部長)
Xovis(ゾービス) 画像出典:https://www.xovis.com/en/products/detail/pc2s/
工事が必要だが、Xovisを店舗の出入り口に設置することで、店舗に出入りする人数がわかり、店舗内の混雑状況が判断できる。混雑状況はウェブで見ることができ、店内に置いたサイネージに接続すれば、店内でも確認できる。既にカインズ浦和美園店(さいたま市緑区)などに導入されており、引き合いも多いという。
もう一つ、「リテイルスコープ」というサービスも、6月から提供を開始した。こちらは、製品に内蔵されたカメラを利用するため、工事は不要。高い場所から店内を映し、そこに映っている範囲が密になっていないかを判断するものだ。
リテイルスコープも個人情報保護に配慮しており、映像データは破棄し、個人が特定されない形にした情報をサーバーに送っているという。
更新:11月25日 00:05