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〔株〕サイバー・バズ「インフルエンサーを組織化して急成長」2019年9月19日東証マザーズ上場

2020年01月16日 公開

高村彰典(サイバー・バズ代表取締役)

新規上場企業トップに聞く

 

 日々目まぐるしく変化するビジネスの世界で、成功・成長している企業はどのような仕事をしているのか。近年話題のソーシャルマーケティングで業績を伸ばし、上場へと導いた経営トップに、その成功・成長の秘訣を聞いた。

 

化粧品などの使用感をSNSでPR

 当社は、インスタグラムやツイッター、フェイスブックなど、ソーシャルメディアを使ったマーケティング全般を手がけています。

 特に、近年、最も伸びているのが「インフルエンサーマーケティング」です。

 ネット上で影響力のあるインフルエンサーの中でも、当社は、読者モデルやサロンモデルなどのマイクロインフルエンサーを組織化しています。広告主の依頼を受け、彼女たちに商品などをPRしてもらうのです。

 例えば化粧品のPRを依頼されたら、インフルエンサーに商品を渡して試してもらい、インスタグラムなどに使用感などを書いてもらいます。

 インフルエンサーは、「NINARY」「Ripre」「ポチカム」という三つのサイトで募っています。NINARYは主にインスタグラムで3万人以上のフォロワーがいる方を、Ripreは一定の読者を有するブロガーなどを集めているのに対し、ポチカムはソーシャルメディアを使っている方なら誰でも参加可能。NINARYではPRに対して報酬をお渡ししますが、Ripreとポチカムは報酬がなく、商品の提供のみ、といった違いがあります。

 インフルエンサーマーケティングを手がける競合他社は数多く出てきていますが、当社は順調に成長し続けています。2018年9月期の売上高は前年と比べ31.1%増。19年9月期も、売上高が前年比 20.3%増、営業利益は前年比85.6%増となりました。

 クライアントは、化粧品やトイレタリー、製薬などの企業が全体の7割を占めていて、その大半が大手企業です。

 

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著者紹介

高村彰典(たかむら・あきのり)

〔株〕サイバー・バズ代表取締役

1974年生まれ。岡山県出身。青山学院大学を卒業後、97年に興和〔株〕に入社。99年、〔株〕サイバーエージェントに入社。2005年、同社取締役に就任。10年、〔株〕サイバー・バズ代表取締役に就任。

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