2019年09月05日 公開
2023年02月24日 更新
資格試験が実施されるタイミングは限られている。そこに向かって勉強の計画を立てることが重要だ。一方で、日々、仕事をしていると、勉強に使える時間はどうしても限られる。実際に会社勤めをしながら難関の税理士資格を取得した山本憲明氏は、どのように計画を立て、勉強をしていたのだろうか?
特に難関資格の場合、合格するには長期の計画を立てなければなりません。しかし、会社に勤めながら、長期にわたって勉強し続けていると、時には仕事が忙しくて、勉強がイヤになってしまうこともあります。それでもモチベーションを維持するために、合格してからの人生の計画を考えておくべきでしょう。
例えば私の場合、税理士の資格を取得して独立したいと思ったのが29歳で、30歳のときに勉強を始めました。40歳には税理士の仕事が安定することを望んでいたので、そのためには、34歳で合格し、3年間の修業を経て、37歳で独立しなければならないと考えました。
税理士になるには、5科目の試験に合格する必要があります。試験は毎年8月初旬に1回。4年で合格するには、1科目を1年よりも短い期間で合格ラインまで持っていかなければなりません。そのため、毎年2科目ずつ勉強していくことにしました。
1年間の計画を立てるにあたっては、まず、基礎的な知識を吸収するのは9月~年内、応用問題を解くのに必要な知識を覚えたり、過去問を解いたりするのはゴールデンウィーク直前まで、5月以降は本番に向けた模擬試験を受けたりしながら、法律の条文や参考書を丸ごと暗唱できるようになるまで完璧に頭に入れる、というように、1年を三つの期に分けました。
そのうえで、テキストの分量をもとに、月ごと、週ごと、日ごとに何を勉強するのかの計画に落とし込んでいきました。
そして、試験直前の時期は、1日の勉強量を大幅に増やしました。参考書を8日で暗唱できるようにしてから、次は4日で暗唱できるようにし、そして2日で暗唱できるようにして、試験前日には1日で1冊全部暗唱できるようにする、というように、徐々に期間を詰めていくのです。問題を解くのも、この要領で猛勉強しました。
この追い込み期には、1日中勉強できるようにしたほうがいいでしょう。私の場合、有給休暇を使って、試験日を含めて1週間の休みを取るようにしていました。追い込み期にどれだけ時間を確保できるかは、かなり重要だと思います。
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更新:11月25日 00:05