2019年01月03日 公開
米ナスダックへの上場後、一瀬氏は経営者の会合の席で、「米国で1,000店舗まで広げたい」と宣言した。「私には、大言壮語の癖があるんです」。一瀬氏はそう言って笑う。
「ナスダックに上場したといっても、米国ではまだ数店舗です。この段階で1,000店舗を狙うなど、『何をバカなことを』と思う人がほとんどでしょう。
でも、私の大言壮語は、決して言いっ放しではない。これまでも、マザーズ上場や海外進出などの大きな目標を公言し、すべて達成してきました」
一瀬氏を突き動かしているのは、繰り返しになるが、従業員を幸せにしたいという経営者としての覚悟だ。
「私の幸せを支えてくれているのは従業員です。ですから、従業員に夢と希望を与えることが私の仕事なのです。昔から、『従業員が子供に自慢できる会社にしたい』という想いが強かった。
私が『1,000店舗を狙う』と言えば、それを見届けたいと思う従業員のモチベーションにつながるはずです。だから、来年はもっと大きなことを言います。日本での1,000店舗は、オリンピックが終わる頃には見えてきますよ」
《取材・構成:前田はるみ 写真撮影:永井 浩》
《『THE21』2018年12月号より》
更新:11月22日 00:05