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社会人のための「福祉・介護の資格」案内

2018年08月09日 公開
2023年03月14日 更新

梅方久仁子(フリーライター)

 

働きながら取れる介護の資格とは?

 介護の資格で最も有名なのは、ケアマネジャー(介護支援専門員)でしょう。都道府県知事の登録を受ける、公的な資格です。

 しかし、これは受験資格を得るまでのハードルが高い。基本的に、介護福祉士、社会福祉士、看護師といった、福祉または医療に関する国家資格などを持ち、その業務に関して5年以上の実務経験があるか、または、5年以上の相談援助業務の経験があって、初めて受験資格を与えられます。

 社会人が働きながら取れる資格としては、「介護職員初任者研修」があります。正確には資格ではなく研修ですが、これを修了すれば、最低限の知識と技術を身につけたと見なされるので、ある程度公的に認められた資格といっていいでしょう。

 介護職員初任者研修は130時間ありますが、土日や夜間、一部通信の講座もあるので、働きながら受講できます。

 さらに実務経験を3年以上積み、介護職員初任者研修を含めて450時間(6カ月)以上の「介護職員実務者研修」を受ければ、国家資格である介護福祉士の受験資格が得られます。

《『THE21』2018年7月号より》

著者紹介

梅方久仁子(うめかた・くにこ)

フリーライター

1959年、兵庫県生まれ。薬学部を卒業後、製薬会社勤務を経て、フリーライターに。医療、福祉、健康、ITなど、幅広い分野で活躍中。著書に『福祉・介護の資格と仕事 やりたい仕事がわかる本』(技術評論社)などがある。また、『介護福祉士まるごとガイド』『社会福祉士まるごとガイド』(ともにミネルヴァ書房)などの取材・執筆を担当。薬剤師、NR・サプリメントアドバイザー。

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