家族が一生涯幸せに暮らすために、今こそ根本から考えたい「家庭医療」

自分の健康は自分で守る時代

物理的に豊かな国でありながら、介護や医療の問題で苦境に立たされる人が増加する日本。今後100年の未来と経済に対し、最も影響力の高い分野の一つといえる「家庭用医療機器」の普及に取り組む「ココロカ」渕脇正勝社長が目指す、本来の「家庭医療」の在り方とは。
 

過渡期にある医療ビジネス。アナログ式で信頼を得る

「私たちが取り組んでいるビジネスは、大きく分けると東洋医学です。血液の重要性や血管年齢、動脈硬化に関する知識は、現在テレビや雑誌などでも目に触れることが増え、そうしたデータを見て納得する方も多いと思います。しかし、29年前に当社を設立した当時は、血液を見ることも自分で検査することもできず、表面的な疾患や医師の診断などからしか、自分の健康状態を知る手立てがありませんでした。さらに東洋医学というのは神秘性が深く、情報量が少ないという問題で受け入れられないことも多かったので、当時はビジネスとして非常に苦労したようです。

しかし、現在は逆にその情報量が多いことで問題になっています。善し悪しが判別しづらく、時には実態よりも情報が先走ってしまうので、真剣に健康を望む人たちが困ってしまうのです。そこで当社では“説明するよりも、まずは体験”という、いわばアナログ式でお客様に身をもって確かめてもらい、情報過多により出てくる問題を解消しています。やはり、自分の体に起きていることを、皆さん一番に信じますよね？　その確信が私たちへの信頼にもつながり、ビジネスとしても有利に発展していると実感しています」

渕脇正勝氏（ココロカ株式会社代表取締役社長）
予防医学の観点から、高電位治療器をはじめとした健康関連商品やサービスを創出し、「家庭医療」の拡充を目指す。
 

昭和から平成で変動した家庭用医療機器の存在意義

「日本が豊かな国と言われる理由は3つ。トップレベルの貯蓄高と、高水準の教育、そして最先端医療が整っていることです。新薬も次々と発表され、もともと手先の起用な日本人ですから、世界で活躍されている外科医もいます。でも一方で、不安や悲しみを抱える国民が急増していることも事実。歴史をさかのぼると、戦争で命を落とした方、文明の発展とクルマ社会によって事故で亡くなる方、そして近年は特に、介護負担から自死される方が増えています。娘や息子に面倒をかけたくないと、長生きという道を選ばない高齢者もいる。できるだけ、そうした悲しい物語を生まないよう、私たちの開発する「家庭用医療機器」は存在すると考えています。

戦後70年、国の復興に努め、自分の健康管理を後回しにしてきた方には、医学が進歩した今だからこそ、自分の身の守り方を変えて、家族との未来を幸せに過ごしてもらいたいという想いがあります。健康に対する考え方を変えるきっかけにもなればと、さまざまな会場とタイアップして、私たちの製品を知っていただく場を設けています。3世代、4世代で見に来てくださるうえ、それまで地域の人が集まる機会が少なかった町などでは、コミュニティーの場として会話が広がり、地域活性になると喜んでいただいています。

体調が優れないと、どうしても出不精になりがちですが、元気であれば、旅行に行ったり、美味しいものを食べたくなったりしますよね。健康でいることから生まれる消費こそが、日本市場をも活性化させるといえるでしょう」

セールス技術よりも熱意で目の前のお客様を笑顔に

「会社の方針として、《売り手良し・買い手良し・世間良し》の三方良しの考えで、私たちは百年企業を目指しています。自分たちの利益だけでなく、お客様にも利益を、そして世の中も良くすること。会社を長く存続させ、お客様と長いお付き合いができるようにと、社員に教育しています。医者が3分診療では患者のことを分かり得ないのと同様に、私たちもお客様のことを知るには、まず一生懸命な気持ちで困っていることに耳を傾けます。営業トークなどという技術はあまり関係ありません。大切なのは、病気で笑顔をなくしてしまった方に、もう一度笑ってほしい、病気で困る人を無くしたいといった、心からの熱意です。初めて接する人に相談をするときは、まず心が打ち解けていないと切り出しづらいですよね。これから一緒に働くメンバーに求めるのは、人に好かれるような一生懸命さが大事だと思いますし、会社のこの想いに共感して熱意を持って働いていただける方です。そして会社の発展とともにあるチャレンジ精神を持つこと。当社の常識が世の中の非常識と言われるくらい、この業界で私たちは常に一歩リードし、身体に害のない効果の高い家庭用医療機器を開発してきたプライドがあります。加えて、世界で活躍する立派なアスリートのサポートをすることで、そうした尊敬すべき選手たちと仕事をしているという誇りを持ち、恥ずかしくない仕事をすることを重視しています。

業界では珍しい製造販売業として開発～販売～修理、全てを一貫して行うことを強みに、今後も健康産業をより良くしていける事業を展開していきます。私たちは、チャレンジ精神を持って自分たちでつくり、自分たちで知り、そして自分たちで本当にいいものをプロモーションする力があります。そこが、この業界を常にリードしていける理由だと自負しています」

ココロカスマイルプラザ
元気をココから、笑顔をココから
出店先でのプロモーション風景。お客様が治療効果を実体験できるスタイルが好評を得ている。出店先のスーパーマーケット、ショッピングセンターからも集客面や売上面の増加の嬉しい声を頂くことも多い。