2017年05月10日 公開
「不動産投資はサラリーマンに最適」と言われるが、実際はどうなのか。自らも「サラリーマン投資家」だったアユカワタカヲさんにお話をうかがった。
私が「今後の人生設計」を真剣に考え始めたのは、42歳のとき。当時、会社の業績が悪化し、同時にリーマンショック後の不況で持っていた株が大暴落。母が急死したこともあり、お金を含めた将来のことを真剣に考えるようになったのです。
ただ当時、とにかく仕事が忙しかった。常に相場を追う株式投資やFXは到底続きません。
そんな私でもできる投資はないか……そこで出合ったのが不動産投資だったのです。
通勤時間に本などを読み基礎知識を得たあとは、不動産会社主催のセミナーに参加。その中から会社(東京リバックス)を選び、紹介された三宿(世田谷区)の物件を購入したのは2010年のこと。今でも、最初に家賃の振込みのあった日のことは忘れられません。
私の投資法は「中古の区分投資」。理由は、より好立地の物件を狙えること。割安の中古区分なら、最初から妥協せずにいい立地が狙えるのです。
その後も順調に物件を増やし、現在は国内外に92戸の不動産を所有。2014年には念願の独立も果たしました。
自分の経験を振り返ると、成功の要因は「やらないことを決めた」ことだったと思います。不動産投資はこだわろうと思えばいくらでもこだわれる。でも、仕事をしながらだと、どうしても時間が限られる。そこで私は、「いい管理会社を見つけたら、あとは何もしない」と決めた。だからこそ仕事と無理なく両立できたのです。
その意味でも、不動産の管理会社選びは重要です。私が今の会社を選んだのは、リスクも含めた情報を客観的に伝えてくれたこと。安心して管理を任せられると感じたのです。実際、物件の管理はすべて任せ切っており、担当者のメールを確認するくらい。費やす時間は月1時間もないくらいです。
また、「入居率」と「管理戸数」は管理会社を選ぶに当たり重要な指標ですが、これも入居率99.7%、管理戸数3,000戸以上と十分な数字でした。
もう一つ大事なのは、「〇〇歳までにいくら」という目標数字を明確にすること。私は50歳で独立したいと考えており、そこから逆算して投資を進めました。ただ、老後のお小遣い程度でよければ、月50,000円もあればいい。そこを明確にしておかないと、焦って失敗したり、逆にタイミングを逃したりします。
不動産投資に興味があってもなかなか踏み出せないという人は、一度セミナーに参加してみることをお勧めします。セミナーに行きその空気に触れることで見えてくることはたくさんあります。まずは行動すること。
それが、お金の不安を解消する第一歩だと思います。
更新:11月21日 00:05