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「もっと忙しく」すれば 削る仕事が見える

2016年12月04日 公開
2023年05月16日 更新

嶋津良智(リーダーズアカデミー学長)

あえて「時間をなくす」

仕事量が膨大な中間管理職。「がむしゃらに頑張る」だけでは、いずれ行き詰る。では、どのように仕事を効率化していけば良いのか。数多くのビジネスリーダーを育ててきたコンサルタントの嶋津良智氏に、そのコツをうかがった。

 

中間管理職の仕事量はとにかく膨大。もっと時間があればと願う方も少なくないでしょう。しかし「パーキンソンの法則」によれば、仕事の量は、完成のために与えられた時間すべてを満たすまで膨張してしまう。

つまり、人は時間を「あればあるだけ使ってしまう」のです。

 ただ、逆に考えれば「時間がなければ、ないなりに工夫して使う」とも言えます。そこで、私は「忙しい」が口癖の方々に、「もっと忙しくしてみなさい」と伝えています。

 すると、余計な仕事がどんどん削られ、本当に自分にとって大切な仕事を見つけることができるのです。それ以外の仕事は止めてしまったり、人に任せたりすれば良い。ここが仕事効率化のスタートです。

 大切な仕事を見極めるのには、緊急度と重要度のマトリックスがお勧め。ですが、その際「重要度も緊急度も高い仕事」ばかりを優先し、緊急ではないけれど、放っておけば大変なことになる仕事を放置しがちなのです。

 では、どうすれば良いのか。ポイントは「タスクのアポイントメント化」です。すべき仕事(タスク)を洗い出したら、それをいつまでにやるのか期日を決める(アポイント)のです。これにより、先送りしていた仕事も効率的にこなしていくことができます。

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著者紹介

嶋津良智(しまづ・よしのり)

日本リーダーズ学会代表理事/リーダーズアカデミー学長

1965年、東京都生まれ。大学卒業後、IT系ベンチャー企業に入社。28歳で独立・起業。2005年、次世代リーダーを育成することを目的とした教育機関、㈱リーダーズアカデミーを設立。07年シンガポールへ拠点を移し、講演・企業研修・コンサルティングを行なうかたわら、顧問・社外役員として経営に参画。13年、日本へ拠点を戻し、一般社団法人日本リーダーズ学会を設立。著書に、『プレイングマネジャー入門』(フォレスト出版)など多数。

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