2016年05月30日 公開
2023年05月16日 更新
趣味がない人でもすぐに使える鉄板ネタといえば、出身地や住んでいる場所の話題だ。ただし、使い方には注意したほうがいいと赤羽氏は言う。
「いきなり相手に『どこ出身ですか?』などと聞くのはタブー。『なんで詮索するのか?』と怪しまれてしまいます。大切なのは、自己紹介などのときに、自分から出身地や住んでいる場所を言うこと。すると、相手も『実は隣町出身なんですよ』といった話をしてくれるものです」
タブーな雑談ネタとして知られる政治や宗教については、やり方によってはアリだという。
「ポイントは、自分たちから遠い話題を、ゴシップ紙のノリで話すこと。あくまで親しくなるためですから、良し悪しを論じたり、信条を言ったりする必要はありません。今なら米国大統領選が格好のネタ。『トランプ大統領になったら、米国はどうなるんですかね~』と、あくまで客観的に話すと、意外と盛り上がることがあります。宗教も、海外出張が多い人はイスラム圏の動向などに関心があるので、最新情報を提供するのならアリです。
日本の政治の話は、自分たちから距離が近すぎて良し悪しの話になりやすいので、避けたほうが無難です。ケチだけをつけることにもなります」
《取材・構成:杉山直隆 写真撮影:長谷川博一》
《『THE21』2016年5月号より》
更新:11月22日 00:05