今さら聞けない「アフィリエイト」 副業として稼ぐには？

ネットを使った副業に欠かせない「集客」の技術。月100万円以上の収益を挙げる「ヒトデブログ」管理人・ヒトデ氏によると、ひと昔前の「知ったもの勝ち」の技術は今や廃れているという。「本当に役立つ記事」が順当に勝てる時代、と語るヒトデ氏に、これから副業で成功するためのテクニックについてうかがった。

※本稿は、『THE21』2022年6月号特集「普通のサラリーマンが『副業で稼ぐ』ベストな方法」より、内容を一部抜粋・編集したものです。

テーマはまず絞るべし、月数万円ならニッチでOK

副業というと気楽に捉えられがちですが、今や本業で同じことをしている人もいる時代。その中で戦うためには、やはり最低限の集客ノウハウは押さえなければいけません。

最初の一歩、テーマ設定の部分で言えば「小さな分野で突き抜ける」ことが肝心です。競合の面々が手広くやっている中から、どこか特定の分野にターゲットを絞りましょう。そこでトップを目指すイメージです。

もし月に何十万円、何百万円と副業で稼ぎたいなら、相応の市場規模を持つテーマを選び、ある程度の数のライバルを相手に時間をかけて戦う必要があります。ですが、月数万円でいいのなら、ライバルだらけの巨大テーマや、ありがちなジャンルを選ぶ必要はありません。

インターネットを活用した副業の利点の一つは、全世界の人たちに一気にアプローチできる点。言語の壁はありますが、それでも日本全国の何千万人もの人たちすべてが顧客なのです。

仮に日本に1000人しか愛好者がいないテーマでも、その大多数に愛されるサイトを運営できれば、月数万円程度を稼ぐことは容易でしょう。例えば「アルマジロの飼い方ブログ」などでもいいのです。こういったニッチなテーマであれば、そこまで絞らずとも「トップ」を狙えるという利点もあります。

何をするにも、ネットで人を集めるには「この分野では第一人者」という箔づけが大きな武器になります。まずは自分が好きな分野や経験のある分野の中から、良さそうなテーマで小さく始め、実績を作ることが、集客の観点からもお勧めです。

もちろん、あくまで練習として、ということなら、最初に色々な分野に挑戦するのも有効だと思います。本業で培ってきたマーケティングや営業のスキルも、どんどん活用していきましょう。

「紹介できる高単価のモノ」があるテーマを優先する

ネット集客は「実績」が大切ですから、ある程度時間がかかることは覚悟するしかありません。私も、今でこそブログのアフィリエイト収入で毎月100万円以上安定的に稼いでいますが、最初の3カ月間は収益がゼロ。6カ月目にようやく5万円に到達しましたが、これでもかなり運が良かった部類です。

ブログやYouTubeといった広告で稼ぐ副業は、コンテンツのストックが増えれば増えるほど収益が増え、安定していきます。将来的には毎月数十万円以上、とても少ない労力で稼げるようになるかもしれません。ただし、稼げるようになるまで最低でも半年～1年はかかります。

ですから、まずは1年以内に数万円、を目標としましょう。そのくらいの収益でも、運営を楽しめるようなテーマを選ぶことが重要です。

また、効率良く稼ぐという観点では、「紹介できるモノがAmazonや楽天にあるテーマかどうか」も大切ですね。これだけでも稼ぎやすさは段違いです。

例えば、心理学の特定の分野に詳しいから、とそれをテーマにブログを始めても、紹介するものが関連書籍しかないとなると、稼ぐハードルは高くなります。本は意外と単価が低く、需要も限定されがち。電子機器のような、比較的単価の高いモノを紹介できるテーマが有利です。