働き方改革で「スキルなき人」は生き残れない時代に

もはや「企業の看板」は通用しない

これまで１年間にわたって、「ビジネスにまつわる様々な誤解」を取り上げてきた本連載も、いよいよ最終回。「働き方改革」「外国人労働者」など、我々を取り巻く環境が激変する中、今後、どのように生き残っていけばいいのか。そのカギを握る「スキル」とはどのようなものなのか。

迫りくる「働き方改革」と「外国人労働者」の脅威

時代は変わりました。

バブル期までは、物が不足していたこともあり、いい商品さえ作ればビジネスは成功したわけです。

が、これだけ国内に良質なものが溢れ、蔓延するようになると、いい商品だけで勝負することや、差別化を図ることはできません。

それは、なぜかというと、インターネットが普及したことで、ビジネスの速度がより加速し、従来のやり方が通用しなくなってきているからです。

●大企業の看板を背負い
●新商品のパンフレットを片手に
●取引先を訪問すれば売れる

もはや、そんな時代ではないのです。

このことは、あなた自身がすでに、感じているはずです。

個人が世界と直接繋がったことで、アメリカ自由経済の煽りを受け、企業の看板ではなく、「スキルが問われる時代」となりました。

「働き方改革関連法」で、スキルの重要性はさらに加速

その予兆は、すでにいたるところで出始めています。

２０１８年６月に「働き方改革関連法案」が可決されましたが、これは、「スキルなき人は残業すら許されない」という時代となったことを示しています。

しかし、この現象は序章にすぎません。すでに今、外国人労働者の積極的な受け入れを、早い企業は始めているからです。

この流れは、この数年の間に中小企業にも影響を及ぼします。

というのも、国が支援をすることで、受け入れの後押しを積極的に行なっていくからです。

外国人労働者に、あなたの仕事を奪われるという現実が迫っている今、ビジネスの世界で生き残るためには、「スキルを身につけること」が不可欠なのです。

「スキル」を身につけ一生困らない人材になろう

とはいえ、「どのようにスキルを高めればいいのか？」わからないという人のために、『間違いだらけのビジネス習慣』というタイトルにて、１年間の連載をお届けしてきたわけです。

が、この連載も今回の連載をもって終了となります。

お別れすることは非常に悲しいことですが、今後はテーマを変えて別企画としてお届けすることも検討していますので、記事を通じてお会いできる日を楽しみにしています。

ただ、「それじゃ困る。待てない」という人のために、私から最後にお知らせがあります。

ＰＨＰ研究所から、私の７冊目の書籍が発売されました。

タイトルは、『武器としてのビジネススキル～一生食べていくために身につける６つのこと～』。

この書籍で公開される内容は、サラリーマンの方がどんなスキルを身につけることで、出世はもちろん、転職や起業など、一生食べていける選択肢を勝ち得ることができるかを説くものになっています。

今の生活に不満を抱え、違った未来を生きたいという方や、「スキルについてもっと学びたい」という方には、ぜひオススメしたい１冊です。

未来を変える１冊としてお手に取っていただければ、幸いです。

これで連載は以上となります。ここまでおつきあいいただき、ありがとうございます。

あなたからの嬉しい報告、待っています。