斎藤一人が伝授する、お金が自然に入ってくる「言葉の力」

整った心は、人生を豊かにする。斎藤一人さんは、幸せを手にするために「言葉を変える」ことをすすめます。周囲の人まで幸せにできる"波動"の高め方について教えていただきます。

※本稿は『斎藤一人　幸せ波動、貧乏波動』（PHP研究所）より、内容を一部抜粋・編集したものです

エネルギーのシャワーが浴びられるんだ

心が整うと、成功して豊かになる。幸せになれる。

よく、そんなふうに言われると思います。心を整えるって聞くと難しく感じる人がいるかもしれないけれど、ようは、「自分の機嫌を自分で取る」ことを意味するんだよね。

上気元な時間が１秒でも長くなれば、それが「心が整った」状態であり、神的波動に近づいたと思ってかまいません。成功や豊かさでいっぱいの幸せな人生になってくる。

上気元で波動が上がると、満足のいかない人生になるはずがないんだよね。だって、そもそも上気元の状態はめちゃくちゃ気分がいいわけだから、そのこと自体が幸せでしょ？幸せとは、「自分の心が幸福感で満たされた状態」を指すわけで、そうなっただけで大成功なんだ。

心が整えば、人間関係も豊かになり、自然と成功してお金も入ってくる。本当に、すべてを手に入れることができます。機嫌よく生きるって、みんなが思う以上のメリットがあるんだ。

機嫌よくいるためには、自分を大切にして、可愛がって、好きなことを自由にさせてあげる。今までもそれが少なからずできていた人にとっては、さらに自分を甘やかせばいいだけなので、そう難しい話ではないと思います。

ただ、ずっと自分を後回しにばかりしていた人には、ハードルが高く感じられるかもしれないね。その場合は、まず「言葉を変える」ことをおススメします。

言葉には、「言霊」という、その言葉が持つ意味と同じ波動があるから、それを借りたらいいんだ。

言霊は、波動の力。ただしゃべるだけで、その意味と同じ強いエネルギーを全身で受け取ることができ
ます。口に出して言えば、そのエネルギーをシャワーのごとく浴びられるの。魔法の杖つえみたく、自分の波動を変えてくれるんだよね。

たとえば、「明るい」という言葉には、明るい波動が宿っています。「楽しい」には、楽しいエネルギーがいっぱい詰まっている。こういう波動の高い言葉を繰り返しつぶやけば、自分の波動も、その言葉の波動に近づいてくるわけです。

ほかにも、「うれしい」「安心」「幸せ」「豊か」「素敵」「面白い」「可愛い（カッコいい）」「最高」みたいな、聞く人がいい気分になる言葉には、どれも明るいエネルギーが宿ります。

こういう言葉を、積極的に使ってごらんよ。何度も言っているうちに、本当に機嫌よくいられるようになるし、言葉通りの明るい現実がつくられていくから。

いつも自分に「可愛いね」って言えば、不思議と見た目まで可愛くなり、周りからも大事にされて可愛がられます。

今日も最高だなって毎日自分を褒ほめてあげたら、最高の自分に誇りが持てるようになるし、人からも「あなたって最高！」と言われるようになる。

こういう人が、自分を好きになれないはずがないでしょ？素敵な自分を、可愛がって大切にしたくなるよね。言葉の力を借りたら、簡単に上気元でいられるようになるんだ。

全員トクすることをなぜ避けるんだい？

一人さんが今いちばん好きなのは、「だんだんよくなる未来は明るい」という言葉です。この言葉を意識しているだけで、心が解放されるんだよね。だから今の私にとっては、「だんだんよくなる未来は明るい」が最強にツイてる言葉だし、この言葉が私の波動をいちばん上げてくれます。

なぜかと言うと、自分が好きな言葉からは、そこに宿る波動を余すことなく受け取れるからだよ。言葉の持つ「いい気」を、100％浴びられるの。これは言葉に限った話じゃなくて、「好きなこと」「好きなもの」はぜんぶ、自分の波動を爆上げしてくれます。

というより、波動が上がるものだから、本能的に惹きつけられるんだね。

理由はわからないけど好き。無性に気になる。こういう、自分の意思を超えたところで湧き上がる「好き」の感情は、あなたの魂（神様にもらった命）がそれを求めているからです。魂からの、「ここにいると波動が上がるよ」「これをするといい波動になるよ」っていうサインなの。

好きな場所へ行き、好きなものを食べ、好きなものを手に入れ、好きな色やデザインのファッションを楽しむ。あなたの住む世界を、自分の「好き」でいっぱいにするんだよ。

我慢をやめて「好き」を優先すると、上気元でいられます。波動が右肩上がりによくなり、最高の星回りになっちゃうんです。

ところが多くの人はそのことをわかっていなくて、自分を後回しにしちゃうんだよね。せっかくの「好き」を、自ら封印してしまう。

好きなものを食べなって言えば、「好きなものばかり食べると栄養バランスが崩れませんか？」って心配したり。もちろん、それも一理あるだろう。健康のことを考えたら、いろんな栄養をバランスよく摂るのがいちばんだよね。

ただ、それを重視し過ぎて好きなものを我慢するのも違うと思います。本当は好きなのに、添加物が体に悪いとか否定しながら食べたり、食べるのを我慢したりするのは、心の健康という意味ではあまりよくない。

食品だって、あなたがそれを好きだということは、そこにあなたを幸せにする波動があるんだよね。あなたに必要なエネルギーとか、栄養素がある。

第一、好きなものを食べると気分がいいでしょ？好きなものを、好きな相手と食べるときほど楽しい時間はないし、大きな幸福感が得られます。そのこと自体、波動がすごく上がるんだよね。

波動がよければ、ちょっとぐらいの添加物で体がダメージを受けることはないと思います。いい波動は、健康な体づくりにも寄与するものだから。自分より人を優先するのが正しい。自分に我慢させるのは当たり前。そんな考えでいると波動が下がるだけで、いくら人を優先しても、相手のためにすらならないんだよね。

だって、あなたの低い波動は周りの人にも大きく影響するから。低い波動は、人の波動まで引っ張っちゃうんです。

人のためを思えばこそ、まず自分から幸せにする。この世界は、それが鉄則です。あなたが神的波動になれば、その波動で周りの人まで幸せになるんだよね。あなたはもちろん、ほかの人も、誰ひとりとして損をする人はいません。

全員トクすることなのに、どうしてそれを避けるんだい？

という真実を知ると、今まで自分がどれほどおかしなことをしていたか、よくわかると思います。

真面目だけじゃ波動がジメジメするよ

日本人は真面目な気質の人が多く、全体的に、とても信頼のおける国民性です。外国やなんかでは、交わした約束を簡単に反故にしちゃうところもあるけど、日本ではそんなこと滅多にないんだよね。

一人さんは長いこと日本で商あきないをやらせてもらっていますが、これほど安心して商売ができる国はありません。あらゆるやり取りが、本当にスムーズなの。

ただ、真面目が度を越すと、せっかくの長所が短所になりかねないんだよね。行き過ぎると、「まじめ（真面目）ジメジメ」で波動が暗くなっちゃうの。ジメジメって陰気な印象だけど、そのイメージ通り、波動がジメッとしてくる。

じゃあどうすればいいんですかって言うと、面白くない真面目にならないようにすればいいんです。真面目過ぎるのはよくないって言うと、「わかりました、真面目はやめます！」と極端なことを言い出す人がいるの。

だけどさっきもお伝えしたように、真面目であることは素晴らしい。それを根こそぎ切り捨てちゃうなんて、こんなにもったいないことはないよね。というか、根が真面目なんだから、やめようったって無理じゃない？（笑）

真面目な人が真面目をやめようとすると、かえってそれがストレスになり、むしろ波動を下げちゃうんです。

真面目は真面目でも、「最高にいい真面目」というのがある。それは、楽しい真面目、面白い真面目です。たとえば、一人さんみたく女性が大好きで、ふとどき不埒な真面目とかさ（笑）。

真面目が行き過ぎてしまう人のいちばんの問題は、自分をないがしろにするところなんです。人のことばかり優先し、肝心の自分をいたわり忘れるのがまずいの。

自分に自由をゆるさない、ガチガチの真面目人間になっちゃってるところが改善ポイントだから、真面目で誠実なのはそのままに、ちょっと抜け感やスキみたいなものを取り入れたらいいんだよね。

いや、あなたが「私は真面目一徹の自分が好きです」「真面目だけが趣味」って言うのなら、その道を突き進めばいいんです。真面目でいることが心地よければ、それを貫くことで波動は上がるから。だけど一人さんの経験で言えば、そんな人は見たことがない。

人はみんな自由を求めるものだし、ふとどき不埒なことにも、たいていは少なからず興味があるはずだよ（笑）。だったら、それを隠さず自分の好きなように生きたらいいんです。真面目の素晴らしい部分はそのままに、自由気ままに遊んでごらん。

楽しいテンションで振動数が上がり、劇的に神的波動になっちゃうよ。